人生なんて、もんじゃみたいなもんじゃ

もんじゃ焼きのような人生に対してのぼやき

中学受験って本当に必要?

最近少し「自分の決断」というテーマで悩んでいて、僕の最初の決断?である中学受験を思い出したのでこれについて書きたいと思います。

僕は、小学校4年生頃からじわじわと中学受験に向けた勉強をさせられていました。

祖父が、自身が通っていた中高一貫校を大変誇りに思っていたようで、
是非自分にも受験してもらいたいと思っていたみたいなんですね。
そこそこの進学校なので、古い考えをもつ学歴主義の父も賛同しました。
それに従って、母も僕を教育しようとしてくれました。
これに対し、当時の僕はこう思っていました。
「なぜ勉強しなくてはいけないの?」
全く分かりませんでした。一度その学校を見学しに行った時、確かに綺麗だなーとかは思っていましたがそれ以上の感情は湧いてきませんでした。むしろ、なぜ小学校時代に仲良くなった友人とわざわざ別れなくてはならないのか、全く意味がわかりませんでした。

母は、良くも悪くもその学校に入ることについての必要性をあまり説いてはいませんでした(多分)。
どこかでは、母も受験する気がない息子を受験させるほどの気力はなかったのでしょう。
目的が不明確なことにはとことん頑張れないのが僕でした。今思えば、ここでこの性格もできてきていたのかもしれません。
そして、私は母親にこう言いました。

「なんでわざわざ友達と離れなくちゃいけないの?」

我ながら、当時の純粋な気持ちが見えますね。その言葉を聞いた瞬間、母親は僕に対する指導をやめました。
後日、「そんな気持ちならやめちまえ!」との言葉を父にかけられました。
負けん気の強い男の子ならここでカチンときて奮起するのでしょうが、自分にはそういう性格は無かったものですから、当然のようにやめてしまいました(笑)
そして、今まで通り友人とウイイレスマブラをする日々に戻ったんですね。

個人的には、子供自体に受験したいという強烈な想いが無いと、中学受験のモチベーションを保たせるのは難しいように思えます。特に僕みたいに先のことを考えられない頭の悪い子供に対しては、先のメリットを見据えて努力させるの難しいですよ。

それでも、自分がもし親になることができ、子供に受験させたい時は以下のように仕向けるなーなんて考えてます。場合分けをして検討していきます。

⒈ 学校生活が上手くいっていない場合

これはもう簡単ですね。自分の子供がそうなっていたら少し辛いですが。あいつらと同じ中学に行きたくないよねと、新しい友達作っていこうと。そういった言葉をかけて進めていきます。いじめまでいかなくとも、あまり友人関係で上手くやれてなさそうであればこのアプローチですね

⒉ その他の場合

①立地で釣る

小学生くらいでも原宿とか憧れたりしませんでしたか?この辺の立地を武器にして頑張らせます。

遊び呆けるというリスクはありますが、地元の中学に行かせてもあんまり良い遊びはどうせしませんよね(笑)。危ないエリアとかさえ行かせなければ、遊びに慣れておくことも悪いことではありません。

②友人で釣る

自分の子供と仲の良い友人が受験する情報を保護者会等で察知すれば、あとは「〇〇君もやっているよ。」戦法ですよね。好きな子が塾に行っているとかならもっと頑張れるんですけどね。

③もので釣る
物に頼らないと頑張れない子供に育ってしまいがちなのでオススメしづらいですが、最後の手段ですね。

  少し話は逸れますが、”もので釣る”という勉強のさせ方は、動機付けとしては良いと思います。勉強が嫌になる理由は「内容が理解できないこと」に他なりません。ある程度なアメを与えて勉強が出来る子になれば、周りに勉強が出来る子が多い環境に身を置くことができるため、その後は自然に勉強する子供に育つと思います。ただし、もので釣る際には、結果に対して物を与えるのではなく、努力に対し物を与えましょう。「〇〇点を取る」という結果を求めた場合、子供はその結果達成のためにどういったアプローチを取れば良いのかが分からず、適切な努力ができません。むしろ、計算ドリルを2周するとか、努力に対してご褒美をあげるようにすることです。このようにして、結果達成のための努力の仕方を把握していった後は、結果に対してのご褒美をあげるようにしても良いでしょう。

この辺りは中室牧子さんの”「学力」の経済学”という本に詳細が述べられていますので良かったらご覧になってみてください。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 

少し話は逸れましたが、アプローチとしてはこんなところですかね。

ただ総じて思うのは、中学は地元でもそれほど悪くはないぞということです。

自分が行った中学が、相対的に見てどのレベルの荒れ具合だったかは分かりませんが(学年の5%が不登校という感じ)、通って後悔しているかというと全くそんなことはなくて、なんだかんだ良い友達がたくさんできたなという印象です。

一応メリットをまとめとくと、

⑴色んな背景の友人と仲良くなれる

⑵成人式が楽しい

⑶大学生になっても、大人になっても、「ちょっと今から飲まね?」と言える仲間ができる

こんなところでしょうね。詳細は言うまでもないでしょう。

特に⑶は大きいなあと思いますよ。自分は本当にこれで助けられました。

あと、高校から入れる学校も良いところいっぱいありますしね。

とは言え、受験させるのもありだなと思っているから方法論とか考えてしまっているんですよね。

受験してたら今頃どうなってただろうな、とは思いますね。

自分は割と運良くここまで進路が決まってしまった部分があり、良くも悪くも受験等の困難、そして挫折を経験していないのです。これについても、また他の回で考えを書いてみたいですね。

 

とりあえず、本当に中学受験が絶対必要なのか、そんな悩みを抱えている方の助けに少しでもなれば嬉しいです。

では、今日はこの辺で。

 

Capsule -white as snow-